
腕時計を見て、人を判断するってできるのでしょうか。
私見では十分可能です。そして、その推測する過程自体が実はヤミツキになります。

ここでは、みなさんと一緒にシャーロックホームズさながら、人の腕時計をちらっと盗み見て、その人のキャラクターを割り出す、という作業について考察を重ねます。
まず、現代で機械式腕時計が置かれている立場を考えてみましょう。時刻を知る、という機能面だけとったら機械式腕時計には、ほとんど存在の意味がなくなってしまいますね。正確な時刻を知るためには、今時ケータイや二千円クラスのデジタル時計で十分です。
つまり、実用から離れたところで機械式腕時計の市場が確立しているからこそ、
その人のキャラクターを割り出すことが十分可能になるわけです。

「このご時勢に、高価な機械式腕時計をしているこの人は
一体どんな人物なのだろう・・・」
もちろん、この推察は「人物を時計だけで決めつけるために」行うわけではありません。
あくまで、面談初期のグルーピングをざっと行うためのものです。

例えば、血液型占いってありますよね。
A,B,O,ABという四つの血液で人物のタイプ分けをしています。
冷静に考えて、全人類が四つのカテゴリーで全て語り尽くせるはずはありません。
あれはむしろ、「A型の割に、ずぼら」とか「B型なのに意外と几帳面」といったように、
大枠のグルーピングを念頭に、そこからどれだけズレているのか、
といった語法の中にこそ有効性があります。
(そのまんまO型ガンコ!みたいな人がまれにいますが、あくまでまれですよね。同じくらいガンコなAB型もきっといることでしょう)。
腕時計をみて、ざっとそのキャラクターを想像してみる。
その後は会話や挙動によって、その人のイメージ像を微調整していけばいいのだと思います。
人物をざっと想像するための手がかり。
会話のとっかかりとして、以下の考察を参考にしてみてください。
(シャーロックホームズも、仮説なしにやみくもに動いても成果は望めない、と言ってますからね。 なにも手がかりの無いところからキャラクターを想像するのではなく、ある程度の仮説を立てるのに腕時計は一つの判断基準になる、ということです)。

例えば、ある日お店に一人のお客さんが颯爽と現れました。
年齢は40代前半から半ばにかけてでしょうか。
ジーンズをはいてラフなかっこうですが、シャツは着用しています。
袖からチラっとのぞく腕時計はロレックスのエクスプローラー1でした。
5~6年ぐらいの使用感はあるようです。
>>>このあたりから頭の中で推測が始まります。

現行Ex.1をおそらく2000年から2002年ぐらいに購入したハズ(実はEx.1が旬の時期で、一番売れた時代です)。値段としては定価50万弱ですので、おそらく40万前後で手に入れられたのだろう。
年齢からしても金銭的に余裕があって無理のない買い物だったのでしょう。
(逆に言うと、余裕がでてきてイイ時計を買おうと思ったときにロレックスしか視野に入らなかった・・・)。体格がいいからアウトドアスポーツをやっているかも知れない。
Ex.1はビジネスでしていてヨシ、アソビでもヨシの使い勝手のイイモデル。
逆に言えば、常識的で当たり障りのないモデルです。
会話からするとそれほど口達者な方ではない。とすれば、固い仕事についており、営業で飛び回るのではなく内勤のイメージです。
その反動で休日は趣味でアウトドアを楽しんでいる方なのだろう。最近になって若い世代がEx.1をしているのを見て、
そろそろかぶらない時計で差をつけたくなったのだろうか。
ロレックスの中でもマニアックなRef.を最初からこだわって探している割に
腕時計そのものには知悉しているようではないから、
ロレックスというブランドネームに惹かれているのだろう。ロレックスというこだわりがないのであれば、
このような方にオススメしたいのはジラール・ペルゴのシーホーク2パワーリザーブ。
300M防水で実用的な上に若い人とは差別化が計れ、
デイト表示でブレスだからビジネスシーンでも使えます。
(プロ3000までいくとラバーベルトで普段使いはできないし)。
もしくは、ブランパンのフィフティファゾムスあたりなんだけど・・・。

「仕事では確実有能で堅実な性格。その分趣味の世界では見栄があり、金銭的にちょっと背伸びしてみる余裕も出てきた四十代半ばの男性」。
これが袖口のEx.1とちょとした会話から導き出されるキャラクター像です。
(あくまで最初の推測ですよ。会話を交わし質問を重ね、お話が深まるにつれこの像には多かれ少なかれ、よかれ悪しかれ微調整がなされていきます。でも質問するにしても、たたき台としてのイメージは必要です。「趣味はアウトドア派ですか?」「かぶらないモデルがいいですよね~」などなど)。

さて、このようなキャラクターの推論が立ちうる、とすれば逆の見方もできるはずです。つまり、
「自分はこの時計をすることにより、どのように見られるだろうか(どのように見られるべく演出したいか)」「今の自分の年齢にふさわしい時計は何だろうか」
「このような場所にしていく時計は」
といったような疑問に適切にお応えすることが可能になってきます。ムーブメントや型番などにこだわって腕時計をマニアックに追求していく姿勢自体は全く問題ありません。所詮は趣味の世界ですからね。
しかし、周りとの調和やどのように見られるかを計算にいれた購入の仕方を考える人も少なからず存在するはずです。

doppeLでは腕時計の総合的なコンサルティングを行っております。
値段の高低、ブランドネームが人口に膾炙しているか否かにかかわらず、あなたにピッタリの一本を探し当ててみせましょう。
「お電話のみ」だとさすがに判断しかねますので、ぜひご来店いただき一声かけていただきたくお願いいたします。もちろんコンサル料は無料ですのでご安心下さい。

それではみなさまのご来店をこころよりお待ちしております。